上海市の最低賃金が4/1から2,020元に引き上げられています。
以前が1,820元ですから、約10%の引き上げとなり、所得倍増計画に
の達成に向け、驀進しています。

前回の引き上げ時の記事
http://blog.livedoor.jp/kondomitsuru/archives/39541997.html


 この所得倍増計画とは、2012年に打ち出されたもので、2010年
対比で、2020年に所得を倍増させる計画となっています。
 ちなみに2010年の最低賃金は1,120元であり、最低賃金ベースでは
2015年の時点で、すでに80%もの増加となっている状況です。


 また、同じく平均賃金も発表されています。上海市における
2014年の平均賃金は月額5,451元となっています。2013年の平均
賃金は、5,036元であるため、およそ8%の上昇となっています。

  この平均賃金が影響するのが、社会保険となります。社会保険の
最低基数は平均賃金の60%となっているため、5,451×60%=3,271元を
下回る従業員の社会保険は、自動的に8%上昇することとなります。


 従来までのように、中国経済が大きく伸びていく高度成長期であれば、
収入の増加で、人件費の上昇も吸収できた部分はあるでしょうが、
低成長期に入る局面でも、一定の割合で引き上げられていく人件費を
どのようにコントロールするのかというのは一層大きな課題となってきます。


 一方で、社会保険の徴収管理は都市部を中心にどんどん厳しくなって
いきます。従来まで「従業員も手取りが少なくなるのを望まないから」
「労働局とつながっているから」等の理由で、安易な徴収逃れをしていた
企業が遡って徴収される事例も増えています。今一度、自社の運営方法
を確認していただきたいと思います。