2014年4月より、上海の最低賃金が1,820元に引き上げられています。
2013年の最低賃金が1,620元でしたので、200元、約12%の引き上げと
なります。
 ちなみに、上海においては、2010年以降における最低賃金の上昇率は
10%を超えるペースで続いています。

 このペースは高いのでしょうか?

最近、進出のご相談が多い、
・ベトナム(ハノイ)
・タイ(バンコク)
・インドネシア(ジャカルタ) と中国(上海)を合わせて比較してみました。

部ロ
















こちらは、2007年から2014年までの4地域の最低賃金の推移となります。
※タイは日額のため、25日換算して計算。
※円換算レートは直近のものを使用。

・4カ国の中では、やはり中国が一番高い。
(他地域より5000円以上(16%以上)高い)
・タイは2012年に中国と同一水準なるも、以降は引き上げられていない。
(次回の引き上げはどのタイミングで起こるのか?)
・インドネシアは2013年に大きく引き上げられ、タイに迫る勢い。
(今後の推移次第では、タイを上回る可能性も)

では、次のグラフはいかがでしょうか?


ぶろ2















こちらは、上のグラフの数値をもとに前年に対してどれだけ上昇したかの
推移となります。

・タイは2012年、インドネシアは2013年にそれぞれ40%に迫る上昇率。
(中国からの製造業の移転が進んだタイミングと一致?)
・ベトナムも2012年に30%に迫る上昇率となるなど、2011年以降は中国を上回る上昇率。
(今後の上昇率がどうなるかがポイント)

所得倍増を目指している中国においては、当面現在の上昇率は維持されて
いく可能性が高いと思われます。
 それに対して、他の3地域が上昇率を抑えることができるかどうかがポイントに
なると思われます。

最低賃金を考える際に必要になるのは、上記の2つの視点と考えます。

中国の人件費高騰が言われるようになり、ASEAN進出が盛んになっていますが、
現時点での相場と上昇率から予測される将来の相場を合わせて考えることで、
「こんなはずではなかった」という海外進出を避ける一助になるのではないでしょうか?